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15:個人情報、否定の繰り返し [AŬTODIDAKTE]

とうとうぼうずどもは個人情報をさらけだした。といっても、テキストの中のお話しだからね。

La nomo de la knabino estas karu Selo.
La nomo de la knabo estas Tambu Rino. 
ふっ、だんだんエスペラント語というものにも慣れてきた。「おじょうのお名前は、カール・セーロちゃんだよん」「ぼうずのお名前は、タンブ・リーノちゃんだよん」。

めんどうな設定が出てくるのは、このあと。ぼうずのトウチャンの名前はだれだのカアチャンはだれだの、おじょうのトウチャンの名前はだれだのカアチャンはだれだの、加えてカール・セーロちゃんはだれのムスメだの、トウチャンは背が高いだのといったことが延々と続く。何度も表現を変えて出てくるから、単語もだんだん覚えたような気がしてくる。それが、このテキスト「SALUTON! ESPERANTO AŬTODIDAKTE」のいいところかな。

よけいな話は置いといてだ、今度はだれとだれがエスペラント語を話せて、だれとだれがエスペラント語を話せないかが出てくるんだピョン。これが文章で書いてあるだけなもんだから、家系図みたいなものを書かんと脳ミソが混乱してくる。困ったもんだなぁ、エスペラント語で混乱しているのではなく、場面設定の理解で混乱をきたすのだった。

わざと混乱させたに違いない! 絶対そうだ。そして、エスペラント語を話せない話せるでまとめた文章がこれ。
La patrino de Karu ne parolas Esperanton, Kaj la patro de Tambu ne parolas Esperanton.
Nek la patrino de Karu, nek la patro de Tambu parolas Esperanton, sed la patro de karu kaj la patrino de Tambu ambaŭ parolas Esperanton.
で、ここでのポイントは「nek~nek~」。意味的には「~も、~も~でない(しない)」になるんだって。そんでもって、こいつは否定の繰り返しなんだって。ヘェ~ヘェ~(これも繰り返し)。

んじゃ、訳してみっか。「カールのカアチャンはエスペラントを話せないんだよん、そしてタンブのトウチャンは(日本語的には“も”だよな?)エスペラントを話せないんだよん」。問題のnek~nek~の2行目だ、「カールのカアチャンも、タンブのトウチャンもエスペラントを話せないけど、カールのトウチャンとタンブのカアチャンは、両方ともエスペラントを話すんだよ~ん」かな。どうよ、場面設定は脳ミソに入ったぁ?

間髪をおかずに練習問題があるんだよ。でっきるっかなぁ~~~。
Kiuj ne parolas Esperanton?
Nek S-ro Rino nek S-ino Selo parolas Esperanton.
「どいつらがエスペラントを話せないんだぁ?」「リーノおじちゃんもセーロおばちゃんも、エスペラントを話せないんだよ~ん」。

ハヤカワ文庫の海外ミステリーやSFは、読み始めは状況設定の把握に脳ミソを使うけど、この話もおんなじだ。


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